法則を解き明かす
I-A THE TORUS
〔THRIVE――いったい何が必要になるのか〕
私は特権と権力の世界で育ち、私立エリート校、そしてプリンストン大学に進みました。P&Gの創業者の直系の子孫として、将来は会社を率いるよう、育てられました。しかし、私は違う道を選びました。
〔Uncovering The Code――法則を解き明かす〕
目覚め始めたのは小学生のときでした。核爆発から身を守るには、机の下に潜って頭を守れと大人に言われたのが、深刻な疑問を抱くきっかけとなったのです。数年後、私は宇宙エネルギーを直接体験しました。ある日、スクールバスの窓から外を見ていると、渦巻き模様が見えました。今見ているエネルギーの流れは、原子でも太陽系でも、同じだと直感しました。そして自分も、同じ形でできていると実感したのです。科学の世界に入ったのは、その体験がきっかけでした。宇宙の仕組みを解明し、生命エネルギーの型の中で、人間が占める位置を知りたかったのです。
何年か経ち、一部の科学者が私の見た型を知っていることがわかりました。宇宙でエネルギーが放出されると、小さくて完全なパッケージがいくつも生まれることを発見した功績で、1921年、アインシュタインはノーベル賞を受賞しています。この型から、生命の進化について多くのことがわかります。宇宙が作ったものは永続的ですが、人間が作ったものは持続しません。そこで私は、宇宙がどのように生命を作り出し、維持するかを知れば、役に立つと考えました。
アインシュタインが発見した、小さくて完全なパッケージは量子、正確には光子で、周囲にあるもので構成されていますが、それは、水の中の渦のようにはっきりとわかるものです。これは大きさに関わらず、必ず同じ型です。そして、中東戦争、世界金融破たん、正義の実現といった一見関係のない問題に、実は関連しています。ご説明いたしましょう。
数学者は、この型をトーラスと呼びます。トーラスのエネルギーは、一方から流れ込み、中央を回って、もう一方の端から出てきます。トーラスは均衡を保ち、自ら調整し、常に完全です。私が初めて正式にトーラスを知ったのは、科学者で発明家のアーサー・ヤングからでした。トーラスは、自然がすべての規模において使う基本的な型であると、未来学者ドゥウェイン・エルジンは説明します。
Duane Elgin: Futurist, Author, The Living Universe――「進化とは、展開、繰り広げるということです。そこで問題は、宇宙が展開しているのは何か、それは自己組織化システムで、全ての規模において見られます。自己組織化システムは、自己を本質的に理解し、管理している体系を指す専門用語です。自然の中に入ると、いたるところにこのような自己組織型の形状が見られます。それはオレンジの断面であったり、リンゴの断面にも見られます。竜巻の動的性質の中にも見られます。ほかには、地球を取り巻いている磁場もそうです。人間のまわりにも、同じような磁場があります。渦巻き銀河全体の構造にも見られますし、小さな原子の構造もそうなのです。宇宙は歴史の中で、常にあらゆる規模において、ひとつのことに取り組んできました。それはトーラスを育てること。宇宙はトーラス生育工場なのです。」
Nassim Haramein: Cosmologist, Inventor――「このようなトロイド状の動きは、さまざまな規模で見られます。一つの規模として挙げられるのが銀河で、無数の星を持つ巨大な構造体が回転しています。典型的なものは、銀河から伸びる大きな腕が回転しているように見えます。そして渦を伴っているのですが、それは中央から出て、銀河の周りを取り巻いているハローの端へと向かっているのです。星は円盤状の銀河からハローに向かい、渦を伝って下り、また出てくるというような動きをします。アルクトゥルスなどの星が、過去にこの道筋をたどったということがわかっています。」
「地球の大気もよく似ています。天候は北極から赤道まで南下したあと、北上して戻ります。南極からは赤道に北上したあと、南下して戻ります。太陽の表面の動きも非常によく似ています。もちろんこれは、小規模のモデルを使って外から見ているわけです。
太陽系が銀河系の一部であり、それは星団の一部に属していて、さらにそれは超星団の一部に属しているということを理解していくと、我々は、果てしなく続く、無限のトーラスの流れを旅しているということになるのです。」
I-B THE VECTOR EQUILIBRIUM
トーラスは宇宙の呼吸のようなものです。エネルギーの流れは、あらゆる規模でトーラスの形をとります。しかし、流れの調和の根本には、骨格のような構造があるのです。それはベクトル平衡体です。20世紀の偉大な思想家の一人、バックミンスター・フラーの造語です。先見性のあるフラーの業績に触発され、私は何十年もベクトル平衡体とトーラスを研究しました。トロイド型のエネルギー形状の可能性に取りつかれた私は、その型を研究して応用への道を探るため、1997年にセコイア・シンポジウムという学際シンクタンクを共同で設立しました。研究を重ねた結果、トーラスとベクトル平衡体は基本の型であり、あらゆる規模で宇宙の創造の根本をなしていることを確信しました。
セコイア・シンポジウムで、トーラスの働きを応用し、燃焼なしでエネルギーを作り出す装置を発明したという発明家のことを知りました。ゼロ点エネルギー、または放射エネルギーや、フリーエネルギーと呼ばれるものを利用する、この画期的な開発は、今ではニューエネルギー技術と呼ばれています。世界の苦しみの多くは、エネルギーを利用できないことが原因なので、無料で無限に使えるクリーンなエネルギーがあれば、歴史上の大発見になると思いました。世界中で生活の質を向上させるだけでなく、一変させるかもしれません。そこでこの型、つまり強力な潜在的エネルギー源について知っている人が、ほかにいないかと思うようになりました。
I-C THE CODE IN ANCIENT CULTURES
トーラスが様々な文化で何千年にもわたって記号化されてきたことを、シンポジウムの科学者が教えてくれました。古代文明では、後世に最も残りやすい形で、この法則を組み込んでいたのです。物語、シンボル、文字、建築物などです。ここは世界最古の聖地のひとつ、エジプト、アビドスのオシリス神殿です。
Nassim Haramein: Cosmologist, Inventor――「オシリス神殿では文字がほとんど発見されていませんが、この神殿には、非常に重要な情報が一つ残されています。非常に薄いですが、はっきり見える正確な図です。岩に刻み込まれているのではありません。彫られているわけでもありません。それは、ある驚くべき方法で、岩の原子構造に焼き付けられているのです。」
ナシムはオシリス神殿のシンボルを三次元で解読しました。この世界は二次元ではないので、この世界についての情報を伝える記号も、平面に限られません。ナシムによる三次元版のシンボルは、完全に均衡のとれた力場であるベクトル平衡体で、12本の等しいエネルギー線が放射状に広がっています。この線は、車輪のスポークのように中心を固定しています。この構造のまわりを流れるエネルギーの基本型が、トーラスです。
これを少し展開して、四面体ともいうピラミッドを、計64個置きます。それぞれのピラミッドを取り巻くトロイドのエネルギーを表す球体を置いて、ピラミッドを取り除くと、マトリクスができます。これは、オシリスのシンボルとぴったり重なります。何千年も前にエジプトの神殿の壁の岩に焼き付けられたものと同じパターンの、三次元モデルです。
今度は、大陸を渡って、エジプトから中国に行きましょう。同じ図形が1420年に建設された聖地に見られます。
「太陽の神が宿るという紫禁城に入ると、その門には獅子がいます。獅子は知の守り神で、知を前足で押さえて、守っています。」
64個のエネルギー単位を持った同じ図形が記号化されています。全く同じ模様が、別の大陸にある重要な場所に見られるのは単なる偶然だろうかと、不思議に思いました。ナシムは、64をもとにした図形が、世界中で何世紀にもわたって繰り返し記号化されてきたことを教えてくれました。
ヘブライのカバラにおける生命の樹も、同じ構造をもっていて、ベクトル平衡体がすべてのレベルに組み込まれています。
古代中国の易経という思想体系は、六十四家に基づいています。これは、6本の線を一組とするシンボルで、線は実線と破線があります。この線を四面体の6本の辺としてまとめると、全部で64個の四面体を持つ結晶体ができます。
現代の科学研究にも、同じパターンが見られます。二重らせんには、人間のDNAを記号化するのに使われる、64通りの コドンがあります。
- コドン
- コドン(英: codon)とは、核酸の塩基配列が、タンパク質を構成するアミノ酸配列へと生体内で翻訳されるときの、各アミノ酸に対応する3つの塩基配列のことで、特に、mRNAの塩基配列を指す。 DNAの配列において、ヌクレオチド3個の塩基の組み合わせであるトリプレットが、1個のアミノ酸を指定する対応関係が存在する。
I-D SUN GODS SHARE KNOWLEDGE
何千年も前の人々は、どうやって宇宙の生命の図形に関する知識を得たのでしょうか。
「古代エジプト、マヤ、インカの物語では、太陽神が地球に来て、工学や、文字、科学のすべてを教えたとされています。私は、太陽神が、太陽系の別の場所から来た高度分明なのではないかと思いました。多くの古代文化では、太陽神が空飛ぶ船に乗ってやって来たとされています。インドのヴェーダでは、空飛ぶ機械です。太陽神が、時間を越えてやってくるという記述は多く見られます。」
遠い昔に世界の彼方からやって来た飛行士が、この法則を教えてくれたのでしょうか。法則の力を利用して、宇宙空間を飛んだのでしょうか。
研究によって思いがけないことがわかり、私は衝撃を受けましたが、ナシムは理論を裏付ける、見事な証拠を挙げました。三千年以上前に、高度な数学と物理学の概念があったことを合理的に説明する理論は、これしかありません。
私は、地球外知的生命研究センターの創立者である、スティーブン・グリア博士にたどり着きました。政府や軍の上層部の目撃者に、数多くのインタビューをした、たいへん造詣の深い人物です。
Steven Greer, M.D. Director, The Disclosure Project――「地球外知的生命について語るとき、それは人類のような知覚を持ち合わせ、さらに技術力や、社会的能力が発達し、ほかの星や惑星に移動できるようにまでになった文明を持つ生命体のことです。銀河系には、知的生命体が住む地球のような惑星が、控えめに見積もっても1万個あり、その半分以上が、人類と同じか、それ以上の高度な文明をもっている可能性があります。MITやカリフォルニア工科大学で現在教えられている以上の宇宙の法則を習得して、時空を超えて惑星間の膨大な距離を即時に移動できるというような知的生命体がいることは、ほぼ確実です。物体が着陸して物理的な証拠を残したケースが、4,000件以上わかっています。パイロットのケースも、3,500件以上あります。連邦航空局のトップ調査官ジョン・キャラハンや、多数のオペレーターのケースなど、物体が猛烈なスピードで移動したり、姿が消えて別の場所に再び現れたりするのが、レーダーで確認されたケースも多数あります。」
Astronaut Edgar Mitchell: Apollo14 - Sixth man on the moon――「地球外生命体の訪問、飛行物体の墜落、物や体の発見もありました。」
Sergeant Clifford Stone: U.S. Army - Extraterrestrial Retrieval Team――「私たちは宇宙人と接触しました。彼らは別の太陽系から来ていた宇宙人でした。そして、私もその当事者でした。」
Harry Allen Jordan: U.S. Navy, Radar Operator - USS Roosevelt――「ルーズベルト空母の上空をUFOが何度か飛び、特に核兵器を積んでいた時によく見かけたという文書を見ました。司令官からは、日誌に書いてあることはなかったことにしてくれと言われました。」
Col. Dwynne Arneson: U.S. Air Force - SAC Control Officer(Describing event with armed nuclear missiles.)――「勤務につく乗組員も、勤務が終わった乗組員も、UFOが空中に浮かんでいるのを見ました。金属製の丸い物体です。ミサイルはすべて止まって、だめになってしまいました。何者かが、ミサイルを停止させたのです。」
Prof. Robert jacobs: U.S. Air Force-Vandenberg Air Force Base (Describing event with armed nuclear missle.)――「時速何千キロの速さで飛行しながら、弾頭に光線を発射して、上に回ってまた光線を発射して、こう回ってまた光線を発射して、下に回ってまた光線を発射して、もと来た方向に飛んでいきました。弾頭はもげ落ちて消えていきました。これは地球外生命体に違いないと思いました。彼らはUFOが写っている部分のフィルム巻き取って、はさみで切り取って、別のリールに巻いて、ブリーフケースに入れて、マンズマン少佐に残りのフィルムを渡していました。セキュリティ班の重大さをあなたに念押しする必要はないだろう、この件は、解決済みと見なす。」
John Callahan: senior FAA Official, Accident's, Investigations――「UFOに遭遇したと人に言えば、頭がおかしくなったのか、という目で見られます。」
I-E CROP CIRCLE MESSAGES
UFOが存在する証拠はたくさんありますが、なかでも非日常的な現象で私をいつも驚かせるものは、世界中に出現するいわゆるミステリーサークルです。渦巻きを基調とした、複雑な模様が穀物畑に出現する不思議な現象で、茎が押し倒されていますが、枯れてはいません。30か国以上で5,000個のミステリーサークルが出現しましたが、ほとんどがイギリスでした。マスコミでは、誰かが夜にこっそり仕掛けたいたずらであるという説が多数を占め、私も最初はそう信じていました。もちろんやらせはありましたが、人間の手でつくられたものは、圧倒的多数の美しいサークルと比べると、雑です。5,000個のサークル全てが、人のいたずらだったのでしょうか。わずかな人数で、ロープや板を使ってこのような複雑で美しいものを、真夜中に激しい雨の中、土に足跡を残さずに作れるでしょうか。ミステリーサークルが出現した場所の電磁場は、静電的に帯電していることが多く、奇妙な磁性粒子が散乱している場所もあります。特に驚くべきミステリーサークルの一つは、円でなく長方形で、1974年に宇宙に向かって送られたメッセージに対する直接的な回答だと思われます。このメッセージは、無線信号で送信されたもので、太陽系の中の地球の場所と地球の人々を表現していて、地球外知的生命がこれを受信して解読してくれることを狙ったものでした。27年後の2001年、この模様がイギリスで出現。そこには、送信者の自画像ともとれる絵が残されていました。このメッセージはNASAが送った信号の形式と一致し、別の太陽系、送信者の絵、人間のものではないDNA、マイクロ波のアンテナが描かれていました。これは、送信者たちが通信に使用するものと見られ、我々が使う無線アンテナとは違います。このアンテナの記号は、その一年前に、まったく同じ畑に出現しています。NASAが最初の送信に使ったのと同じ、無線波アンテナのすぐそばです。NASAは今でも、地球外生命体との接触を正式に否定しています。しかし毎年のように、素晴らしい模様が出現しています。これにはどんな意味があるのでしょうか。
これは三次元のトーラスを表していると思われる二次元のデザインです。
これはベクトル平衡体です。
64をもとにした関連パターン。数多くの古代文化の美術に、記号化されていたものです。
ミステリーサークルと、古来の記号が一致していることがわかった私は、誰が作っとか、どこから来たかはさておき、これらの模様には重要な目的があると思いました。本当にぴったりなのです。トーラスと、ベクトル平衡体のパターン、特に64個のピラミッドの結晶体は、宇宙でエネルギーがどのように機能しているのかを教えてくれていて、我々がそれに調和するように促しているのだと思うようになりました。これらはクリーンで安全なエネルギーを無限に利用する方法と、新しい推進方法のモデルを示しているのです。これ以上に重要なメッセージがあり得るでしょうか。彼らの視点から見ると、人類は今、軽々しく宇宙に手を伸ばそうとしているのではないでしょうか。
この考えは、ジャック・キャッシャー博士によってさらに裏付けられました。博士はネブラスカ大学の元物理学教授で、UFO現象も研究しています。博士は、セコイア・シンポジウムでの発表で、宇宙人の飛行物体に招かれて入ったというレイン・アンドリュースという女性が書いた、驚くべき絵を示しました。私は驚きました。その詳細な絵は、トロイドのエネルギー場を示していて、それは宇宙船を推進させ、乗員を保護していたというのです。
私はその後、ジェームス・ギリランドに話を聞きました。ジェームスはワシントン州のアダムス山に近い牧場から撮影したUFOの映像を多数持っています。また、宇宙船に乗ったと主張しています。ジェームスは、レインに会ったことがなく、その体験についても知らなかったのに、回転する光の輪を伴うたくさんの宇宙船という、驚くほど似た現象を見たと語りました。
ジェームスとレインが同じトーラスの動きを描写したこと、そして二人とも、政府や軍から大がかりな嫌がらせを受けていることは、単なる偶然でしょうか。UFOの話なんてばかげていると思う人もいますが、別の視点から見ると、完全に納得がいきます。
「地球が誕生してから45億年、地球とほぼ同じ惑星があって、それが45億100万年前に誕生していたとしたらどうでしょう。その惑星は、地球より100万年進んでいて、銀河の規模からみると、双子のようなものです。地球は100万年後、どうなっているでしょうか。人類は問題を全て解決し、ワームホールでも空間の歪曲でも、別の方法を使っていることでしょう。何もないところから、エネルギーを取り出せる方法があるはずです。彼らは、方法を見つけたからやって来たのです。」
「これは現在の人類のシステムにとって大きな衝撃です。この世代の人々、政治的リーダーを目指す人々が、その問題に決して近づこうとしないのは、世界観に疑問を投げかけられるからです。これは、世界観を根本的に問うものです。」
我々人類といえば、比較的未熟な種であり、自滅の可能性に苦しんでいます。トーラスへの調和が、クリーンで安全な新しいエネルギーへのカギを握っているとすれば、どうでしょう。これは現代で最も重要な、画期的技術となるかもしれません。では無限で自由に使えるエネルギー源を、誰が嫌がるでしょうか。これは実は重要な質問で、次の未知への旅のきっかけとなりました。
I-F FREE ENERGY & ITS SUPPRESSION
科学者は、1900年代初期からすでに、燃焼せずに電気を取り出す方法を開発していました。ニコラ・テスラは、放射エネルギーを発見したと考えましたが、これは今でいうフリーエネルギーであったとも考えられています。しかしテスラが研究を完成させる前に、融資をしていた銀行家のJ.P.モルガンは手を引きました。モルガンは、電線に使われる銅を独占していたのですが、テスラの発明によって電線がなくとも送電できてしまう ことに気付いたのです。テスラは研究室を焼き払われ、つまはじきにされました。無限のエネルギーをみんなのために、実現しようとしただけなのに。
現代の発明家、アダム・トロンブリーは、テスラの研究とトーラスの可能性にヒントを得て、発電機を作りました。それは、空気から電力を取り出す、直流発電機でした。
「惑星の磁場を真似てこの装置を回転させることで、発電機が作れることを実証しようとしていたのです。発電は成功しました。自然とか、木星、あるいは宇宙空間で回転する地球のような発電機というのは、基本的には空間を回転している磁石で、磁力線は流れ落ちて中を通り、トロイド状の磁場を作ります。また収縮を繰り返し、息をしています。文字通り宇宙からエネルギーを取って変換しているのです。このトロイドの中に、地球全体を一変させるエネルギーが入っています。これは仮説ではなく、本当のことです。ということは、地球上のどの場所でも突如として電力が得られる。誰もが電力を使える。世界中で電力が豊富になるのです。」
トロンブリーは、国連や米国上院に招かれて発電機の実演をしたのですが、最初のブッシュ政権に妨害され、発電機も政府の強制捜査で押収されてしまいました。
このような体験をしたのは彼だけではなく、フリーエネルギーの分野で新技術を発明した人のほとんどは、弾圧されたと語っています。
発明家ジョン・ベディーニは、数十年前にテスラの放射エネルギー理論の研究を開始し、運転に必要なエネルギーより多くのエネルギーを生み出す、さまざまな充電装置を開発しましたが、低価格でこの装置を売り出すことを発表した途端に、研究室で襲われ、装置を製造しないよう警告されました。ベディーニは、身の安全のため、装置の販売を断念しました。これはすべて、私が実際に訪れた研究室の装置です。映像の質が悪いので、納得はしていただけないかもしれませんが、専門家と一緒に発明家と実際に会って、ニューエネルギー装置が動いているところを見て、私はこの技術が本物であると確信したのです。これは、大きな可能性を秘めた、素晴らしい技術です。
カナダのジョン・ハチソンは、フリーエネルギー電池を発明しただけでなく、テスラの理論を使い、引力に逆らって物を浮き上がらせました。これは、推進力の分野を一変させるでしょう。ハチソンの研究室は、78年、89年、2000年に警察と政府から強制捜査を受け、装置が押収されました。
この映画用にインタビュー予定だった科学者に、ユージン・マロヴ博士がいます。博士は、MITとハーバード出身のエンジニアで、ニューエネルギー分野の理論的技術的発展を扱う、インフィニット・エナジー誌の編集者でしたが、2004年に、何者かに殴り殺されています。
I-G SUPPRESSION OF UFO & FREE ENERGY RELATED
この発明家たちが愉快犯やペテン師だったら、なぜみんな同じように残忍に弾圧されるのでしょうか。この技術がなぜ弾圧されているのか、UFO現象は関係あるのか。フリーエネルギー発明家のアダム・トロンブリーに聞きました。
「高い地位にある軍人が、自らを危険にさらして、本当のことだと語っています。軍産複合体がそれを言わせたくないのはなぜか。その背後にどんな技術があるかを考え始めるからです。そこが肝心な点です。UFO現象の隠ぺいは、いわゆるフリーエネルギーの弾圧と密接な関係があるのです。」
「エネルギーが身の回りの空間から抽出されれば、メーターで測定することができません。世界最大の産業であるエネルギー産業にとっては、直接の脅威となります。エクソンモービルは不要、石油も不要、石炭も不要、電線による送電も不要。全て終わるのです。ただそれは、200兆ドル入った誰かの貯金箱のようなものなのです。石油、ガス、石炭の確認埋蔵量の価値は、200兆ドルを超えます。この情報が明らかになれば、地理的、政治的な権力に決定的な変化をもたらし、それは、有史以来最大のものとなるでしょう。そしてその変化は、一世代の間に起こるのです。」
「私はこの画期的な発明について調べ始めました。驚いたことに、これらの概念は世界中の数多くの研究室で証明されているにもかかわらず、たいして日の目を見ていないのです。」
この新しい技術は、物を激しくぶつけて燃焼をコントロールしようとするのではなく、自然と一緒にダンスをするような融合がカギとなります。フリーエネルギー装置に共通するのは、トーラスエネルギーの形を真似ているということです。フリーエネルギー技術を信じなくとも、思想や発明の弾圧は憂慮すべきです。石油や石炭、原子力など、汚染をまき散らす危険な技術への依存を正当化するには、より優れた低価格の代替手段はないと主張するのが一番なのだと思うようになってきました。妻でクリエイティブパートナーのキンバリーが、この研究が人類に与える影響を考えるよう、いつも促してくれました。
「トーラスや地球外生命体や、フリーエネルギーも面白いですが、一番の関心は、これが分かれば人類の苦しみを和らげることができるのかということで、実際、できることが分かったのです。地球上の苦しみの多くは、エネルギーが利用できないことと関係しています。暖かく過ごせるか、食べ物や水は手に入るか、医療を受けられるか、どれもエネルギーが利用できるかに関係があります。こうすれば進化が能率的になる、と納得できる基本的なパターンがあって、そのパターンに調和でき、これらの問題を解決する新しい技術を生み出せるなら、タブーとされていることに、心を開く価値があると思います。」
「ニューエネルギー技術が解き放たれると、世界は大きく変化するでしょう。そしてすべての人、全ての場所に影響が及ぶのです。この技術は間違いなく、世界史上最も重要な出来事です。」
そこで私は疑問を呈しました。科学研究を弾圧することで利益を得ているのは誰なのか。クリーンなフリーエネルギーの利用によって、富と権力が脅かされるのは誰なのか。一握りの人が富を持ち、大多数が貧困に苦しむようにする動機があるのは誰か。独立した研究者である私は、調査報道の鉄則、“話がおかしいと思ったら金を追え”に従いました。